日本人のジェネリック医薬品利用度意識調査・アンケート
クスリックスでは、ジェネリック医薬品に関する意識調査を行っております。
近年「ジェネリック医薬品」という言葉を耳にすることが多くなったのではないでしょうか?
*ジェネリック医薬品とは
病院で処方される薬には、「新薬(先発医薬品)」と「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」があります。
■新薬とは
日本で最初に開発した、これまでになかった薬効成分を持つ薬のことです。
特許を出願してから20~25年間、開発メーカーが独占的に製造・販売することができます。
開発には十数年にもおよぶ長い研究期間と莫大な費用がかかるため、大手製薬会社が新薬のほとんどを手掛けています。
■ジェネリック医薬品とは
新薬の特許期間が満了し、開発したメーカー以外の製薬会社が製造・販売する薬のことです。
新薬と同じ有効成分・同等の効き目ですが、新薬に比べて開発費用を大幅に削減できます。
そのため薬を低価格で提供することが可能で、医療費負担の軽減が期待されます。
*ジェネリック医薬品利用度の意識調査
さて、新薬に比べて低価格で入手することのジェネリック医薬品ですが、消費者にはどれだけ普及されているのでしょうか?
今回はジェネリック医薬品が消費者にどれだけ利用されているのかについて、アンケート調査を実施しました
Q.ジェネリック医薬品を利用したことがありますか?
ジェネリック医薬品の利用度は、64.3%と過半数を超える結果となりました。
一方利用したことのない人の割合は23.5%であるため、比較的ジェネリック医薬品が普及している様子が伺えます。
また、わからないと回答した方は12.2%でしたが、調剤薬局で「ジェネリック医薬品にしますか?」と聞かれることがあるため、あまり意識していないうちにジェネリック医薬品だったというケースも少なくはないようです。
それぞれ理由を見てみましょう!
■「はい」と回答した理由
・薬剤師さんに勧められたので。(20代/女性)
・安くて中身は同じということだったので、お試しに。(20代/女性)
・頻繁に病院を利用していた時期に薬代を節約するために(20代/女性)
・薬局でおすすめされて特にこだわりも無かった為利用した(20代/男性)
・同じ効果であれば安い方がよいので(30代/女性)
・効能は同等で安価に手に入ると薬剤師の説明を受けて納得したからです。(30代/女性)
・クリニックで処方された(40代/男性)
・調剤薬局で勧められたこともあるが、安いため(40代/女性)
・別に安いものでも構わないと思ったからです。(40代/女性)
・長く飲んでいる薬があるので、少しでも安い方がいいから。(50代/男性)
■「いいえ」と回答した理由
・あまり知らないので。(20代/女性)
・薬を飲むことがないから(20代/男性)
・そもそも医薬品自体をあまり利用しないから。(20代/男性)
・なんとなく怖い気がするので(30代/女性)
・よく分からないので使うのが不安です。(30代/女性)
・健康なので医薬品を使うことがない(30代/女性)
・名前は聞いた事がありますがどんな物かわからないです。(40代/女性)
・効き目があやしいから。(50代/男性)
*ジェネリック医薬品の自主的選択度の意識調査
さて、利用したことがあるという回答が多く寄せられたジェネリック医薬品。
中には「試しに」というお試し感覚で利用された方もいるようです。
自らジェネリック医薬品を選択する方はどのくらいいるのかも、アンケート調査をしてみました。
Q.調剤薬局でジェネリック医薬品を選択しますか?
ジェネリック医薬品の自主的選択度は、53%と過半数を若干超える結果となりました。
一方選択しないと回答した人の割合は38%であるため、ジェネリック医薬品の利用度と比べて自主的選択度は低いようです。
とはいえ、調剤薬局に行くたびにジェネリック医薬品を選択する人が過半数以上いるということは、一度の利用だけでなくその後もジェネリック医薬品を選択する人の割合が多いということ。
ジェネリック医薬品の利用度の高まりと比例して、ジェネリック医薬品の自主的選択度も増加していくと予測できます。
ジェネリック医薬品は新薬と同じ有効成分、同等の効果効能が保証されているため、今後も認知度が高まるにつれて普及されていくでしょう。
*ジェネリック医薬品を利用した薬
最後にどんなジェネリック医薬品を利用されたことがあるのか、アンケート調査を実施してみました。
利用されることの多いジェネリック医薬品ほど、ジェネリック医薬品初心者の方でも心なしか利用しやすくなりますね!
Q.どんなジェネリック医薬品を処方してもらいましたか?
比較的日ごろ利用することの多い「風邪薬」「鼻炎・アレルギー」「鎮痛剤」「胃薬」「湿布薬」などが回答されました。
やはり、利用頻度の高いものほど、安くお手ごろに購入したいという消費者の購買意欲を伺えます。
今後、こういった身近な薬を筆頭に、ジェネリック医薬品が普及されていくかもしれませんね!